EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

AWS ソリューションアーキテクトアソシエイトを受験した

10連休のゴールデンウイーク明け、ぼーっとした頭でメール処理をしているとAWSからのメールに気が付いた。AWSのWebトレーニングを受けた上で、認定試験に合格すると1,000円分のAmazonギフト券がもらえるというもの。休んでいる期間が長すぎてあやうく5月病になりかけたこともあり、頭を働かせるために受けてみることにした。あまり時間をかけて学習する気もなかったので、試験日を1週間後の5月13日に設定する。

学習した内容と順序

試験範囲は以下に記載されているので(かなり抽象的だが)範囲だけは理解して取り組む。当初は本を買って学習しようと思ったけど、分厚い本を手にしたらやる気を失いそうだったので本は購入せず以下の3つで学習することに。

  1. AWS Black Belt AWS サービス別資料 PDF 
  2. AWS Black Belt AWS サービス別資料 YouTube
  3. 模擬試験

aws.amazon.com

特に役立ったのはAWS Black Belt AWS サービス別資料のYouTube版。全てのサービスが動画になっているわけではないけど、重要なところはほぼ網羅している。


【AWS Black Belt Online Seminar】Amazon VPC

AWSの中の人が懇切丁寧にサービス内容を説明してくれるので、通勤中や、自宅のソファーに横になりながらiPhoneで動画を見て気になったところはPDF版にiPhoneでマーキングしていき、アウトプットはiPhoneのメモアプリにメモしていくという流れ。

結局最後まで受験勉強のように紙とノートを使うことはなく、模擬試験を除いては全てiPhoneで完結させた。模擬試験は有料(2,000円)を支払う必要はあるけど、本番試験のインターフェイス同様だし、雰囲気もわかるので、受けておいて損はない。

模擬試験は試験3日前に受けてみたけど結果は80%と思っていたよりいい結果ではなかった。普段使っているサービスや製品は簡単に解けるけど、サービスの内容は知っているけど使ったことがないものや、一度設定してしまえば後は自動化していて普段は意識していないのようなものに誤りや勘違いが多いことがわかった。

もう少しフルマネージドサービスの範囲が多いような想定で受けたけど、実際はEC2を中心としたサービス群との連携ユースケースを中心に問われる。意外にコンサバティブというか、レガシーというか。ということで、試験二日前の週末で、AWS Black BeltのYouTubeとPDFでEC2、VPC、Auto Scaling、ELB、EBS、S3当たりを再学習。

学習時間

YouTubeでの学習時間を含めると20時間程度かと思う。ちゃんと計測したわけではないし、隙間時間を使った割合が多いので感覚値で。

試験当日

試験は11時から新宿のテストセンターで受験した。早めに家を出て試験会場近くにあったマックでコーヒーを飲みながら再度iPhoneのメモを見直しし30分ほど前に会場入り。免許証とクレジットカードを提示して本人確認が終了すると顔写真を撮影されて試験が開始される。11時開始だけど10:40分くらいから試験開始。

試験自体は模擬試験と同様PCに向かってポチポチと選択肢の中から回答していくスタイル。が、模擬試験に比べてかなり難易度が高いという第一印象。最初は模擬試験とのギャップに動揺したけど、回答を進めていくうちに設問が難しいというより回答に迷う言い回しの選択肢が多いということがわかってきた。質問の意図を汲み取るようにして、じっくり読み込めば時間はかかるけど、正確な回答が見えてくる問題が多いかな。

65問終了した後の感触は以下の通りだった。

絶対の自信がある回答:40問

回答に迷ったけどまあ大丈夫だろうと感じた回答:10問

まったくわからず適当に回答:5問

結果は合格。結果は試験終了後すぐに画面で表示されるけど結構小さいフォントだったので気が付かないところだった。試験時間はかなりゆっくり取り組んだけど見直し含め110分くらいで終了した。

試験結果

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翌日試験結果がサイトで確認できるようになっていて、スコアは895/1000だった。まあこんなものか。試験問題についての詳細をここに書くわけにはいかないけど、質問の数で一番多いなと思った順番は以下の通り。

1.ストレージ、特にS3に関する内容

2.VPC、Auto Scaling、ELBなどのネットワーク関連

3.DB、CloudWatch、IAMなど

知識が曖昧だとかなり選択肢に迷うので、ストレージに関してはEBS、EFS、S3の特徴とユースケースを、VPCに関しては可用性と、回復性を重点に問われていたので、Route53、ELB、Auto Scalingを抑えておくとかなり楽に得点できると思う。サーバーレス関係やWorkspaces、IoT、機械学習など比較的新しめのサービスを使うことが多いけど、その辺の出題はなかったのでそこは残念だった。

ハンズオンは必要か

学習する上で一番役に立ったのは「AWS Black Belt」とAWSの「よくある質問」だった。逆に言えばそこに書いていないことは出題されないといってもいい。AWSのサービス自体を広く浅く理解して、ユースケースが想定できるようであれば、それほど難易度は高くなさそう。ハンズオンについては個別にコンソールで設定して検証するようなことはしなかったので、試験のためにあえてコンソールを触る必要はないと思うけど、触ったことがある方が各サービスのイメージはしやすいはず。

まとめ

この資格を持っていても実業務でAWSがいうところのベストプラクティスを使ったクラウド設計ができるようになるかというとそんなことはないだろうと。5月病の怠さから抜けられたという目標は達成できたのでそこは良かったと思う。