EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

OS X Server.appのProfile Managerを設定する 事前準備

Profile Managerでは様々な機能を提供するが、その機能の一つにアプリの配信がある。一口にアプリと言っても企業で開発したインハウスアプリとApp Storeに公開されているアプリがあり、今回はインハウスアプリではなくApp Storeに公開されているアプリをProfile Managerから端末にリモートインストールするための準備をした。ここで想定しているのは、iPadのApp Storeからアプリを購入したりダウンロードしたりするのではなく、チームで必要なアプリを選定し、管理者側で一括購入しiPadにアプリをインストールする方法。
個人が好き勝手にアプリを入れるのではなく、必要なアプリは組織として購入し管理するという方針から。このような仕組みを用意しておくことで、有料アプリを購入するときの費用処理や、アプリの資産管理も楽になるはず。

VPPの登録

Appleでは、組織がアプリを一括購入する仕組みとしてVPP(Volume Purchase Program)サービスを提供している。これは、企業用の専用サイトから指定したアプリを管理画面から複数購入して、MDMと連携しながら端末に購入したアプリをインストールとするという便利なサービスだ。Apple Storeに存在する全てのアプリが対象というわけではないようだが、必要そうなアプリはVPPの対象となっていた。またVPPでは有料アプリだけではなく、無料アプリの設定も設定できる。

VPPにアカウントを作る際に用意するもの

・クレジットカード 有料アプリを購入する際の決済に必要
・組織(会社)ドメインのメールアドレス(Gmailやoutlook.comメールはない)

登録手順概要

大まかな流れは以下の通りで、今回はVPPでアプリの購入までを検証した。

1)VPPにアカウント登録をする(Apple IDの作成)
2)決済用のクレジットカードを登録する
3)VPPトークンをダウンロードする
4)アプリを購入する


VPPアカウント登録(Apple IDの作成)

AppleのサイトからVPPのアカウントを登録する
https://deploy.apple.com/qforms/open/register/index/avs


「Volume Purchase Programの登録」をクリック

必要事項を入力する


メールアドレスは所属組織(会社)のドメインメールアドレスを入力する。しばらくするとAppleから登録したメールアドレス宛に登録確認のメールが届くので、記載されたリンクにアクセスする。つまりこのメールアドレスがVPP用のApple IDとなるわけだ。


リンク先へアクセスするとパスワードの変更画面が表示される。このパスワードは先ほど届いたメールに記載されている一時パスワードを入力する。


一時パスワードを入力すると再度登録したメールアドレス宛てに確認コードが記載されたメールが届くので、画面し秘密の質問に回答をするとVPP用のApple IDの作成が完了する。次に進む、をクリックすると、再度必要事項の入力画面に遷移するが、ここで必要になるのが、D-U-N-S番号と呼ばれるもの。

組織の存在を確認するために第三者が発行したコードで承認している様子。D-U-N-S番号を調べるには以下のサイトにアクセスして、所属する組織を検索し、番号を要求する。(費用は発生しない)
https://duns-number-jp.dnb.com/search/jpn/login.asp

しばらくすると(1-2営業日)D-U-N-S番号が記載されたメールが届くので、再度
https://deploy.apple.com/qforms/open/register/index/avs
にアクセスして必要事項を入力する。入力する内容はD-U-N-S番号の通知メールに記載されているものを入力する。ここで、異なった情報を入力するとエラーになるので注意。

決済用のクレジットカードの登録とVPPトークンをダウンロード

これでようやくVPP管理サイトにサインインすることができる。後は利用規約に同意すれば、利用可能になるはず。アプリを購入する前に右上に記載されたメールアドレスをクリックしてアカウント概要から次の作業を実施する。



トークンをダウンロード:
パソコンの任意の場所にトークンをダウンロードしておく。これはProfile ManagerにアップロードしてVPPと紐付けるために利用する
お支払情報の編集:
アプリを購入するためのクレジットカード情報を入力する

この作業が完了したら必要なアプリを検索し、購入数量を指定して購入をクリックする。これはパソコンのiTunesで購入するのと変わらないので、とても簡単。



次回は、Profile Managerの設定を行う予定。