EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

メモアプリをOneNoteに決めた理由

相変わらずアナログとデジタルメモの使い分けで試行錯誤を繰り返しているが、現時点で紙とペンを捨てることは難しく、併用は仕方ないかなと感じている。ただ可能な限りデジタルに移行するという方針は変更するつもりはない。今回はデジタルなメモアプリを検討した結果OneNoteで落ち着きそう、というエントリー。

メモアプリなんて、星の数ほどあるだろうと考えていたけど、以下の要件を満たすサービスは意外と少ない印象。

機能・サービスの観点でアプリに望むこと

個人的にはメモアプリには多くの機能は望んていないが、少なくとも以下にあげる機能は欲しいなと考えている。

・Apple Pencilに対応していること
・手書きメモが書いたOS以外のデバイスでも編集できること
・写真の挿入ができること
・Webサイトのクリップができること
・iPadのSpritViewに対応していること
・タイトルだけでなく本文が検索対象になること
・その他、音声メモ、タグ設定、表の挿入、フォントの選択、方眼紙の選択、Apple Pencilでの書き味なども要素になるけど、ここはあったらいいな位の感じ。

マルチプラットフォームの観点で望むこと

普段多くの時間はiPadを利用しているためiOSのみに対応しているメモアプリでもいいかなと考えたけど、未来永劫iPadが一番使いやすいという訳でもないし、利用頻度が低いとは言えWindowsやMac、Androidも使っているので、やはりここはマルチOS、マルチデバイス対応したアプリを使いたいところ。AppStoreでメモやノートとなどで検索すると、プリインストールのメモアプリを含めて、たくさん出てくるけど、iOSのみ、辛うじてMac対応といったアプリが多いように見受けられる。

検索性とメモ件数、ファイル容量の観点で望むこと

アナログな手帳と比べて大きな利点がここ。個人的には時系列でのメモは紙の手帳の方が使いやすく感じているため、検索が高速で的確なことが選択する上での大きな要素。欲を言えばメモだけでなく関連したドキュメント類も一気に検索してくれれば良いかなと。またメモの件数やファイルの容量に制限があるサービスは除外したい。テキストだけではなく画像や手書きのオブジェクトもとメモのファイルサイズも大きくなるはずなので、クラウドへの転送容量やメモの件数を意識しないで使いたい。

事業継続性の観点で望むこと

クラウドサービスやアプリのサービスを使う上で気になる要素のひとつ。サービスを使い始めたのにベンダ都合で突然サービスが停止、終了してしまうのは困りもの。もう少し言えばアプリ自体が日本語に対応していたり、ドキュメントやメール、電話、チャットなどと充実している方が安心できる。

費用の観点で望むこと

無料で使えればそれに越したことはないけど、サービスに応じた対価を支払うのはまったく問題ないと考えている。

といった感じで上記5つの要素から色々調べてみたけど、結局有名どころのEvernoteもしくはOneNoteになってしまう。上記の観点で比較した結果は以下の表の通り。

機能 Evernote OneNote 備考
Apple Pencil対応
手書きメモのマルチOS編集
写真の挿入 Server.app、OneDriveからの挿入も可
Webサイトクリップ Safari、Chromeからクリッピング可
iPadのSpritView対応
本文を検索対象にする
検索
メモ件数制限 なし なし
ファイル転送量制限 10GB/月 なし
マルチプラットフォーム
事業継続性
サポート
費用 5,200円 12,744円

気になったところ

両者を検討してみて少し気になったのは、以下の点。

Apple Pencil対応

これは両者ともに対応していて、インクの色やペンの太さも選べる。大きく異なるのはOneNoteはテキストと手書きが同じレイヤで表示できるがEvernoteは描画とテキスト入力が別になってしまうところ。好みだけど個人的にはOneNoteの方が使いやすいように感じる。同様に挿入した写真の上に注釈を加えたりするのはEvernoteではできなかった。
Apple Pencilでの書き味は純正のメモアプリよりネットリとした感触でどちらも書いていて気持ちが良い。

検索

メモだけに限って言えば両者ともに差は感じない。ただOneNoteのメモはOneDriveに保存されるためOneDriveアプリを利用して検索を行うと、OneDriveに保存された他のファイル(オフィスドキュメントやテキストファイル)も含めて検索してくれる。

事業継続性

Evernoteを使う上での懸念点がここ。明日突然サービスが終了するとか会社がなくなるといった可能性は限りなく低いはずだけど、最近のEvernoteのサービス変更を見ている限り不安は残る。マイクロソフトもサービス内容の変更はあるはずだけど、有料サービスに加入しておけば、致命的な改悪はなさそう。根拠はないが。

費用

費用に関してはサービスの特性上、単純な比較ができなかった。Evernoteはプレミアムプランで年間5,200円、OneNoteはOffice 365 soloの契約で12,744円だけど、OneNoteはどちらかと言えば、Word、Excel、PowerPoint、OneDriveの陰に隠れたサービスといった印象。

ざっと検討したところ、個人的にOffice 365を契約していることもあり、現時点ではEvernoteよりOneNoteを選択せざるを得ない状況。Evernoteは何年か使ってきたけど、残念ながらこの状況であえてEvernoteのプレミアムプランを契約して使う理由が見当たらず、少なくとも次回のOffice 365の更新月まではOneNoteを使っていく予定。次回以降のエントリーではOneNoteについて深掘りしていく。