EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

iPad Pro 2017に期待すること

リモートワークの検討を始めてからかなり時間を掛けている気はするがiPad Proを利用したワークフローもそれなりに確立されてきた。ただ全く課題がないわけでなく、検討、検証は都度行なっていく予定。iPad Proに限らずアップル製品は色々噂や予測もあるけど、個人的に次期iPad Proに期待することをメモしておく。

ハードウェアへの期待

本体への期待

iPad Pro 9.7は本当によくできた端末で、致命的な不具合やこれといった不満も見受けられない。欲を言えば、もう少し薄くて軽い筐体、サイドボタンの位置をiPhoneと統一、Apple Pencilをスマートに収納するためのソリューション提案くらいか。その他バッテリーやストレージ容量、搭載メモリも多ければ多いほどありがたいが、現時点でクリティカルな課題とは認識していない。

キーボードへの期待

ソフトウェアキーボードにも少しは慣れたけど、やはり外付けキーボードの生産性の高さにはまだまだ達していない。サードベンダのキーボードを検証、思考錯誤している状況だ。ただiPad Proにはラップトップと異なり好きなキーボードを選べるという利点もあるので、キーボードジプシーはしばらく続きそう。ただ、そろそろ本格的にソフトウェアキーボードに慣れるための練習をした方が前向きな気はしている。既にiPhoneの登場から9年間以上、オリジナルiPadの登場からは6年以上経っているが、ソフトウェアキーボードの進化は緩やかな印象。そろそろ何かしらのイノベーションが起きそうかな、という期待はある。

Apple Watch連携

Apple Watchはずっと購入の是非で悩んでいる。仕事で着用している腕時計は購入してから10年以上経っているSEIKOのもの。数年に一度電池交換を兼ねてオーバホールするくらいで、メンテナンスを怠けていても、故障もせずに動いてくれている。ランニングや自転車に乗るときはガーミンの時計が活躍しているためApple Watchに乗り換えるための積極的な動機が見当たらない感じ。時計については選ぶのに掛ける時間も長いけど、利用する時間も10年単位ということで、携帯電話やタブレットを含むガジェット類とは違って2年や3年で買い換えたくないというのもある。ただiPad Proと連携できるようになれば、活躍の幅が広がりそうなユースケースはいくつか想定できているので、Apple WatchアプリがiPadに対応したら再度検討する予定。

iOSへの期待

iOSはiPhoneが中心でiPadは置き去りにされている印象を持っているというのもって、iPadのiOSに期待する項目はハードウェアに比べて多い。

SplitViewへの期待

特定のアプリを使っている時に、画面を左にスワイプすると対応したアプリが表示されるが、対応するアプリが全て表示されてしまうため、インストールしているアプリが多ければ多いほど選択時に迷いが生じる。並び順には、ある程度規則性があるけど、iOSが勝手に並び替えているだけなので、ユーザ側での慣れが必要になる。頻繁に利用するアプリは固定表示するといった設定変更が可能になることを期待する。

ドラックアンドドロップへの期待

SplitViewとも関連するけど、PowerPointやWordなどでドキュメントを作成する際に、写真の挿入をすることが頻繁にある。せっかくのSplitViewなのだから、左側で開いているアプリに右側で開いているアプリから写真や動画ファイルのドラックアンドドロップができれば生産性は上がる。現状ではアプリのメニューから挿入を選び、写真アプリの保存先ディレクトリを辿って挿入するか、写真アプリから目的のファイルを選択してコピぺという作業を繰り返す必要がある。数回であれば気にならないが、10回を超えてくると「もう嫌だ」となってしまう。

コントロールセンターへの期待

iOS 10になってコントロールセンターのパネルが2枚表示になった。何かしらの理由があってこういうUIにしているのだろうけど、イマイチ2枚になるメリットが見出せていない。iPhoneは画面のサイズもあって仕方ないのかもしれないが、iPadは一つのパネルにしてもまだまだ表示領域に余裕はあるので、ひとつのパネルで多くの操作ができるようになること、パネル内のカスタマイズが可能になること、に期待している。

ドキュメントピッカーへの期待

マイクロソフトのOneDriveを使っていて便利だなと感じるのが、アプリを開いた時に、ファイルの種類を問わず、最近使ったファイルを選択できること。ファイルを作成したアプリを開いてから目的のファイルを探すのではなく、OSレベルで最近使ったファイル、頻繁に使うファイルをウィジェットなどから開くことができれば、生産性は上がる。

iMassageへの期待

MessageアプリはiOS 10でステッカー、手書き、エフェクトが使えるようになりかなり便利になった。ただし快適に利用できるのは相手がiOS、macOSに限られるのが残念なところ。以前少し噂になったが、iMassage for AndroidやiMassage for Windowsのようにマルチプラットフォームで利用できるようになれば、LINEやFacebook Messengerの代替えとしては理想的だ。

端末管理への期待

特に法人や組織で管理するには、MDM、DEP、VPPなどのソリューションは他のプラットフォームより厳格に管理でき、かつセキュアに利用するための機能も充実していて、かつ安価に構築できる。複数のApple ID一括管理、iOSのバージョン固定など、より厳格に管理するための仕掛けがあれば、ユーザも管理者もより安心、安全に端末やサービスを利用することができる。

まとめ

いくつか期待することを並び替えてみた。個別の機能についてはラップトップ、スマートフォンと比べて工夫が必要だったり、手間がかかったりする部分もあるけど、リモートワークを前提とした日々のワークフローを考慮すると、現時点ではiPad Proがベターな選択になるという認識。理想的な環境に近づけるための工夫、検討、検証は引き続き行なっていく。