VAIO Phone Bizを1ヶ月使ってみて
リモート・モバイルワークについてはiPadに限定せず色々な端末やOS、サービスを試してみるという方針のもと、10月に入手したVAIO Phone Bizを「頑張って」1ヶ月間使ってみたのでその感想をエントリする。前提としてメインの端末ではなく、気が向いた時にユーザ観点でライトに使った程度で、iPadほど周辺環境を含めて掘り下げている訳では無い。
アプリの少なさ
使う前から認識していたつもりだったけど、アプリの量が少ない。量が多ければ良いというものではないが、PC,Mac,Android,iOSで意識することなく使っているGoogle,Adobe,Appleの提供しているアプリが各ストアでどの程度リリースしているのか、ざっと調べてみた。App Storeに関してはiPhoneアプリのみの値。
ソフトウェアベンダと各ストアでのアプリ数
Microsoft | Apple | Adobe | ||
---|---|---|---|---|
App Store | 48 | 52 | 38 | 32 |
Google Play | 120 | 54 | 3 | 30 |
Microsoft Store | 1 | 107 | 0 | 2 |
Appleは例外としてもAdobeとGoogleは全くやる気なし。ブラウザにGoogle Chromeがなかったり地図アプリにGoogle Mapsがなかったりと普段の利用頻度が多いアプリが利用できないのは致命的。
アクセサリの選択肢が少ない
ヨドバシカメラとかビックカメラに行くとiPhoneのアクセサリが山ほど展示されていて、選ぶのに困るほどであるがVAIO Phone BizというかWindows Mobile全般で、ケースや液晶保護シートを含めたアクセサリ関係の選択肢はほぼ無いものと思っておいた方が良さそう。
そもそもWindows 10 Mobileである必要がない
Office系のアプリはiOSやAndroidにも対応していて、むしろWindows Mobileより使い勝手は良い印象。UWPやAzure ADと連携できるのは、開発や運用観点でのメリットになるのかもしれないがiOSでもADやMDMを連携させれば同じようなことができるので、圧倒的優位とも言えず、今の状況でWindows 10 Mobileを選択する理由が見つからない。Office 365との連携がiOS、Androidと比べて強みが無いのも残念なところ。
Continuumの利用も検討したけど、利用するための前提条件が厳しくコストもかかるため今回は見送った。
どうしてもWindowsを使いたい場合、SurfaceとiPhone or Androidのように他の端末と組み合わせた方が「現時点では」運用、セキュリティも含めて、リモート・モバイルワークの生産性は圧倒的に高くなるな、という理解。
なんだかんだと試行錯誤しながら使ってみたけど、前回エントリからの認識は覆ることはなかった。噂ベースだけどSurface Phoneの登場もあるようなので、しばらく様子を見て再検討していきたい。マイクロソフトはWindows CEの頃からモバイルOSも頑張っている印象はある。ただ今までのモバイルOSのリリースと開発中止の経緯を見る限り、事業継続の観点では不安にならざるを得ない。