iPhone Ⅹの急速充電
先月末に購入したUSB-C LightningケーブルとRAVPOWERのRP-PC017の組み合わせでiPad Pro 10.5がUSB-C PowerDelivery(PD)による急速充電に対応していることがわかった。
やはり充電時間が早いのは色々と快適なので、急速充電可能とアナウンスされているiPhone Ⅹで検証してみることにする。アップルは公式にバッテリー容量を公開していないけど、iFixitによると容量は2,716mAhでiPhone 8 Plus2,691mAhよりも若干大容量は大きいとのこと。
検証機材
検証したのは以下の組み合わせ。
1.iPhone Ⅹ付属のACアダプタと付属のLighteningケーブル
2.Anker PowerPort+ 5 とApple USB-C Lightningケーブル
3.RAVPOWER RP-PC017とApple USB-C Lightningケーブル
1.は箱から出さずに使っていなくて、2.は自宅とオフィスに備え付けて利用、3.は外出時用としてカバンに入れている。
検証したACアダプタの規格は以下の通り。
ACアダプタ | 規格 | 電流、電圧 | |
---|---|---|---|
1 | iPhone付属のACアダプタ | USB A | 5V/1A |
2 | Anker PowerPort+ 5 | USB-C PD | 5V/3A、9V/3A、15V/2A/、20V/1.5A |
3 | RAVPOWER RP-PC017 | USB-C PD | 20V/1.5A、15V/2A、9V/2A、5V/3A |
なお、アップル純正のMacBook用の29Wアダプタは公式に対応をサポートしているとのことで、今回の検証対象からは外した。
充電時間
実際にチェッカーで計測した値と1%から100%までの充電時間は以下の通り。
ACアダプタ | 電圧、電流 | 充電時間 | |
---|---|---|---|
1 | iPhone付属のACアダプタ | 5V/1A=5W | 約3.5時間 |
2 | Anker PowerPort+ 5 | 9V/1.5A=13.5W | 約2時間 |
3 | RAVPOWER RP-PC017 | 9V/1.5A=13.5W | 約2時間 |
充電中には電圧と電流が変化するためおおよその平均値となる。また充電中に本体のバッテリー容量が80%を超えるとトリクル充電となり電圧、電流共に低くなる様子。最大では9V/2Aの表示を確認できた。USB-CのPDで充電した場合満充電までの差は1時間程度となるけど、50%までが30分ほどとかなり高速なので、出先や充電忘れの時に、とりあえず30分だけ充電するといった使い方がいい。
その他のUSB-C Lightningケーブル
サードパーティ製のUSB-C Lightningケーブルでも試してみたが、こちらは5V/1Aでしか認識されなかったため、急速充電するには今のところアップル純正のUSB-C Lightningケーブルを使うしかなさそう。ただ価格が1mで2,800円、2mが3,800というのがネックか。
USB-A Lightningケーブル
参考までにAnkerとRAVPOWERのUSB-Aの端子からアップル純正のLightningケーブルを使って充電をしてみたけど、両者ともに5V/1Aだったので、急速充電には対応していない。
近い将来ワイヤレス充電が一般的になるような気もするけど、あまり充電速度は速くなさそうなので、充電速度を重視するケースでは今のところPD対応のACアダプタと純正のType-C Lightningケーブルを使うのがベストなのかもしれない。