EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

RAVPower 20100mAh RP-PB059とMate 10 Pro

最近出先で数百ギガバイト(動画ファイル)のデータをやり取りする機会が出てきそうなので、ファイルの受け渡し方法を検討している。対象のファイルサイズが数GB程度であればクラウドストレージを使う方が速いし手間もかからないはずだけど、さすがに100GB超のファイルを都度クラウドを経由して転送するのは現実的ではない。かといって、SDカードやUSBメモリを郵送したり、手渡しで借りたり返したりというのも紛失のリスクが付きまとう。ラップトップやタブレットを持ち運んでファイルをコピーするのが手っ取り早いけど、ラップトップに加えてSSD or HDDを歩くのも面倒な感じ。

色々検討したけど今回はMate 10 Proを利用してSDカードのファイルをSamsung T3にコピーする方針で進めることにする。これがうまくいけばスマートフォン、ケーブル、SSDだけで目的は達成できるはず。

SDカードリーダを直接Mate 10 Proに接続する

最初に試してみたのはSDカードリーダ > Mate 10 Pro > Samsung T3という転送方法。SDカードリーダーを介して、一旦Mate 10 Proのストレージにファイルをコピー、次にMate 10 ProからT3へとコピーする。

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このやり方の欠点はMate 10 Proの空き容量=コピーできる容量になってしまうため、ファイル容量が大きいと、複数回に分けてコピーしなければならない。何度もコピー作業をするのも面倒だったり、途中でどこまでコピーしたのかわからなくなってしまったりということもあって、作業の煩雑さの観点から避けたいところ。

USBハブを使う

次に考えたのがUSB Type-Cのハブを使う方法。Mate 10 Pro > ハブ > SDカードリーダ > T3という構成。この方法だとMate 10 Proのストレージに依存することなくSDカードから、T3にコピーすることができる。この方法だとコピー作業も一度で済むので作業をミスることはない。ただし持ち歩き用としてUSB Type-Cのハブを新たに購入する必要があるのがデメリット。

モバイルバッテリーRP-PB059をハブとして使う

USB Type-Cのハブは1個だけ持っているけど、今は自宅で利用しているので、外出の都度取り外すもの面倒。仕方ないので安物ハブでも購入してみるかとAmazonで検索していたら、RAV PowerのモバイルバッテリーRP-PB059にハブの機能を持っていることがわかった。実はこのバッテリー、昨年購入していたのだけど、Mate 10 Proのバッテリーの持ちが良いため、最近は全く使わなくなりそのまま机の引き出しに眠らせていたのだった。

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購入時はハブ機能がついているという認識すら無く、適当に目についたのを購入したような記憶がある。

ということで、早速モバイルバッテリーの充電を完了して各機器を接続してみる。

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Mate 10 Pro > RP-PB059 > SDカードリーダ > T3という構成。USB Type-CのポートにMate 10 Proを接続しType AのポートにSDカードリーダとT3を接続する。

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想定通りというか、当然だけどMate 10 Proのファイラーで外部ストレージを見てみると、SDカードとT3が認識されていることがわかる。ファイラーからSDカードに保存されたコピー元ファイルを選択して、T3へ貼り付けるだけでコピーは完了。GUIだけでなくCUIでもコピーできるので、こっちの方が確実かもしれない。充電しながらコピーできるので、途中で電源が切れるといった心配もない。(どちらかといえば充電が本来の使い方だけど)。

転送速度はハブの規格がUSB3.0に対応しているのでそれなりに高速。ただしモバイルバッテリー付属のケーブルがUSB2.0となっていることと、コピー元SDカードの転送速度が遅いと、そこもボトルネックになることは注意する必要がある。

HDMI出力はできるのか

ついでに思いつきだけどType-AのポートにMate 10 Proを接続し、Type-CのポートにRAV PowerのUSB Type-C to HDMIケーブルを使って、外部ディスプレイに接続し映像出力の可否を確認してみたけど、こちらは反応せずディスプレイには何も表示されなかった。うまく出力することができれば、充電しながらストレージを接続してMate 10 Proのデスクトップモードが使えるのではないかと考えたけど、残念な結果に。

まとめ

RP-PB059はAmazonで6,500円程度とモバイルバッテリーとしては高額だけど、ハブ機能も利用できるし、20100mAhとMate 10 Proを5回フル充電できる容量を持っている。充電時間はMate 10 Pro付属のACアダプタのように5V/4.5Aでの超高速充電はできないけど、急速充電(9V/1.5A)はできる様子。

特に意識はしていないが、最近は充電器、モバイルバッテリー、USB Type-CケーブルなどRAVPowerを使う機会が増えてきた気がする。それだけニーズに合った商品をリリースしているということなのか。欲を言えばバッテリーやハブ機能に加えてSSD、SDカードリーダが使えるモバイルバッテリーがあれば活用の幅は広がりそうな気がしている。