EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

Pcless Architecture

Huawei Mate 10 Proを購入して10日が経過した。いろいろ試してようやく作業環境が整いつつあるので、今の状況をメモしておく。

スマートフォンとしてのMate 10 Pro

今の所ほとんど不満は感じられない。カメラもP10同様状況に関わらず、きれいに撮影できるしディスプレイサイズも6インチとスマートフォンとしては大きい部類だけど、狭額縁のため持った感じは違和感なく、またOLEDの発色も文句なく美しい。OLEDを採用したもう一つのメリットAlways On Displayも時計とバッテリ残量、SMSと電話の不在着信が表示されるという地味な機能だけど、今となっては無いと困るようになってしまった。

なにせバッテリーはよく持つし充電速度も高速なので、モバイルバッテリーの持ち運びが不要になったり、デスクの上をごちゃごちゃとケーブルを這わせて充電したりする必要もなくなったのも地味なストレスから開放された。

タブレットとしてのMate 10 Pro

今はファブレットみたいな言い方はしないのだろうけど、iPad Pro 10.5はほとんどその出番がなくなった感じ。出先のカフェなどでは、外付けのキーボードとマウスを接続すればブログもメールもチャットも不満なく利用できる。むしろマウスが使える分だけ生産性は高いのかもしれない。

YouTubeやAmazon Prime Videoの動画もKindleなどのエンタメ系もギリギリいける。家のソファーではFire HD 10を使うこともあるしMate 10 ProからTVに出力することもあるけど、飛行機や新幹線、出張時にタブレットを持ち出すことはなくなりそうか感じ。かわりにケーブル一本持ち出せば、デスクトップモードに切り替えてプロジェクターやモニタに出力できるのは、タブレットにはない利点。

Apple Watch 3とMate 10 Pro

iPhoneなしで運用できるのか不安だったけど、LTEだけで問題なく使えている。Mate 10 Proでは電子マネーは使えないので、買い物はApple Watch 3とiDやSuicaで代用できるし、電話やメール、RSVPの受信も問題ない。たまにWatchアプリのアップデートはする必要はあるけど、特に意識しなくても自宅に放置してあるiPhone 7と勝手に同期してくれるので、明示的にアップデートするようなこともない。SMSやLINEの通知ができなくなったのが、若干不便なところか。

PCとしてのMate 10 Pro

ここが一番のメリットだった。この機会に自宅のデスクを整理したのだけどモニタとMate 10 Proをケーブルで接続して、Mate 10 Proから仮想環境のWindowsデスクトップにアクセスしている。

f:id:bcorp:20180214100637j:plain

色々検証した結果、デスクにあるのはモニタ、HHKB、マウス、Mate 10 Proとスマートフォンのスタンドだけになったのだった。充電関係も不要なので、コンセントに接続されているのはモニタの電源だけといった状況で、他のデバイス関係はすべてバッテリーで動いている。これだけあれば、ごく一般的な作業は問題なくこなせるはず。これはMate 10 Proのバッテリーの持ちがいいことも影響している。

HHKB

このブログでも数回エントリーしたけど、今一番気に入っているキーボード。昨年Bluetoothに対応したホワイトモデルが登場したときに購入している。なんと言っても静電容量無接点方式による打鍵感は申し分ないし、そのフットプリントの小ささから、デスク上のスペースも増やすことができる。

f:id:bcorp:20180214100701j:plain

モバイルキーボードという位置づけではないけど、長期出張時にはバックパックやスーツケースに入れて持ち運ぶことも。普段は会社のデスクで使っていたけど、最近は会社のデスクで作業をする時間が少なくなってきたので、今回Mate 10 Proと一緒に使いたくなり自宅の環境に移すことにした。

Mate 10 ProとHHKBのBluetooth接続での使用感は特に変わったことはない。ペアリングも問題ないし、数日間使っただけだけど、チャタリングなどの症状も見受けられない。最近国内メーカのデバイスを利用する機会もめっきり減ってしまい寂しい限りだけど、HHKBだけは手放せないなあ、と感じている。気になるのは本体が単三電池駆動なのだけど、消費が激しく2ヶ月に一度は取り替えていることと、スリープからの復帰が手動なので復帰させることくらいか。小さな問題だけど充電式バッテリーになるとより使い勝手は良くなるかもしれない。その価格3万円は購入前には躊躇したけど、見返りはそれ以上なので後悔はまったくない。

USB Type C to HDMIケーブル

Amazonで検索したところRAVPOWERのケーブルがMate 10対応となっていたのでこちらを購入。ケーブルは若干太めに感じるけど、柔軟性があるのでデスクの上で取り回しが悪くなるようなことはなさそう。

f:id:bcorp:20180213214549j:plain

長さは1.8mなのでデスク上で長さが不足するようなことにはならなそう。ただその太さと長さから持ち運び用途には向いていない気がする。

MX Anywhere 2S

上位機種のMX MASTER 2Sもとあわせて検討した。店頭で試したところMX MASTER 2Sはサイズ感がピンとこなかったので、MX Anywhere 2Sを選択した。使い心地はLogicoolの中でもハイエンドな位置づけということもあり、全く文句なし。

f:id:bcorp:20180214101315j:plain

感じたメリットは、

ホイールノッチのON/OFFもホイールボタンを押すことで切り替えられるので作業状況に応じて好みに設定できる

大きすぎず小さすぎず、重すぎず、軽すぎすという絶妙なサイズ感

バッテリーが乾電池ではなく充電式。一回の充電で70日間駆動

Unifying、Bluetoothの両方に対応しているので、Bluetooth非対応の機器でも利用できる

素材は樹脂なのだろうけど、チープな感じはない

f:id:bcorp:20180214101429j:plain

その他、マルチペアリング&同社のFLOWテクノロジーが採用されていて、異なるデバイス間でシームレスに利用できる。

FlowについてはM590を購入したときにエントリーした。

価格が同社のオンラインショップで1万円超、量販店で8〜9千円とマウスとしては高額だけど、HHKB同様、入力系のデバイスにある程度投資するのはストレス軽減の観点でも、モチベーションの観点でも良いこと。デバイスの使い勝手とは直接関係はないけど、保証期間も2年間なので安心して長期間利用できるのもポイントか。

Wi-Fi環境

BluetoothとWi-Fiの干渉を防ぎたいということもあり、Wi-Fiは2.4GHz帯の利用を中止してルータ含め全ての端末を5GHz帯に変更した。今の所Bluetoothが切断されるような事象はないけど予防として念のため。

Samsung DeX Station

以前に検証したけど、やっぱり使う度にケースから取り出すのが面倒になりすぐに使わなくなってしまった。ケーブルを挿すだけの手軽さには勝てない。Ethernetポートがあったり、充電できたりとメリットはあるけど、毎日のようにケースを着けたり、外したりするストレス(人間にも機械にも)に耐えることは難しい。

モバイル環境

タブレットやラップトップの代わりとして十分に活用できている。いざとなればWindowsの仮想デスクトップ環境にもアクセスできる。キーボードはUniversal Foldable Keyboard、マウスはM590をいずれもMate 10 ProとBluetooth接続で利用している。3つ合わせてた重量は500g程度なのでラップトップを持ち運ぶより圧倒的に軽い。ポケットに入れてることもできるので、手ぶらで通勤、外出などもできるかもしれない。会議室のモニタやプロジェクタへはAnkertのHDMI変換ケーブルを使っている。USBハブよりスッキリするし、上述したケーブルよりも短いので持ち運ぶのには最適解かもしれない。

SIMカード

メインをソフトバンク、サブをdocomoのMVNOとして2枚挿し。圏外や障害回避には丁度いい。とりあえずパソコン無し、スマートフォンのみでも生産性を下げることなく作業は継続できそうな感触。Windowsがあくまでも仮想環境でしか動作しないので、ラップトップはしばらく放置して不要なら手放すつもり。

まとめ

ミニマリストとか断捨離とかには全く興味ないけど、ここまでスッキリすればクリエイティビティもプロダクティビティも上がるだろうし、コストやセキュリティの観点でもメリットは大きいように思う。