EPISODE 02

モバイルワークを試行錯誤するブログ

Huawei Mate 10 ProのデスクトップモードでRemote Desktop接続をためす

以前のエントリーにコメントをいただいたので、Mate 10 ProのデスクトップモードでMicrosoftのRemote Desktopアプリを利用した際の挙動について確認してみた。

作業の前提とする条件は以下の通り。

・Huawei Mate 10 ProにマイクロソフトのRemote Desktopクライアントアプリがインストールされていること

・接続先のWindows PCをMate 10 Proと同一のネットワークに接続されていること

・Windows 10 Proはリモートデスクトップの許可が与えられていること

 (コントロールパネル>システム>リモートアクセスの許可>リモート>このコンピュータへのリモート接続を許可する)

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・Windows 10のIPアドレスとユーザ名、パスワードが確認できていること

当然だけど、リモートデスクトップが利用可能なWindows 10のバージョンはProもしくはEnterpriseとなるのでHomeの場合は別途エディションの変更が必要。

作業した手順は以下の通り。

Google PlayからRemote Desktopアプリのインストールが完了したらMate 10 Proをディスプレイに接続する。デスクトップモードで接続されたら、アプリケーションを全画面モードで起動する。

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事前に確認したWindows PCのIPアドレスを入力し接続する。

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接続先のWindowsユーザ名とパスワードを入力。

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結果

ログインに成功し接続先PCのデスクトップが表示され、一瞬成功したように感じたが、よく見るとタスクバーの表示がされておらず、スタートメニューやピン留めされたアプリケーション、時計などが見えない状態なのと、上部の赤いステータスバーとメニューも消えない。

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タスクバーを右に寄せてみるとなんとか使えるようにはなったけど、今度は通知領域がすべて表示されていない状況。クライアントアプリ側、Windows PC側ともにディスプレイの設定で解像度、スケールを変更してみたけど、状況は変化せず。

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使っている最中にエラーでアプリごとクラッシュすることも多いので、どうやら現時点ではMate 10 Proを利用したリモートデスクトップアプリはきちんと最適化されていないと思われる。

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デスクトップモードではなくMate 10 Proだけで動かす分にはきれいに表示されるので、マイクロソフト側でこの問題を修正してくれれば、快適に利用できるようになるはず。以下はMate 10 Proのディスプレイで、アプリを起動したときのスクリーンショット。

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ということで、残念だけどRemote Desk TopクライアントとMate 10 Proのデスクトップモードの組み合わせは現時点で利用するには制限が多いということがわかった。クライアントアプリがアップデートされたら再度検証してみたい。

最近は仮想環境のWindowsを動かすことばかり考えていたけど、ローカルにあるPCやWindowsサーバの他、ちゃんと設定すればインターネット経由で自宅や会社のPCにMate 10 Proでログインすることもできるはず。そういう意味ではAWSのWorkSpaceはよくできたクライアントアプリということか。